薬を塗っても治らない謎のイボの正体は?粉瘤(ふんりゅう)ができる原因と正しい治療法

ニキビや、おできとは異なる謎のイボが、体にできたことはありませんか?イボにも様々な種類が存在しますが、特に多いのが粉瘤(ふんりゅう)と呼ばれるものです。薬を使っても治らないし、悪化すると、激しい痒み痛みを引き起こす、厄介な粉瘤。背中にできてしまうと手も届かず、最悪の事態に陥りかねません。粉瘤は、なぜできるのか。その原因と正しい治療方法をご紹介します!

粉瘤の症状について

粉瘤は、アテローム、アテローマとも呼ばれる腫瘍の一種です。初期症状は、蚊に刺された時やニキビのような、触ると固いしこりが感じられる程度ですが、症状が酷くなると、500円玉よりも大きく膨らんでしまう場合があります。

それほど大きくなると、コブの中が膿んで、熟れたトマトのようにブヨブヨとした感触になり、患部に激しい痒みや痛みを引き起こします。

体のどこにでもできる可能性がありますが、特に顔や首、背中の部分にできやすいとされています。一度にできる個数も決まっておらず、一つしかできない時もあれば、複数同時に現れる場合もあります。

特に中年の男性にできやすい傾向が強いです。

粉瘤ができる原因

粉瘤は、本来なら皮膚から勝手に剥がれ落ちる、角質や脂などの老廃物が外に排出されず、皮膚の内側にできた袋に溜まってしまうことで起こります。

粉瘤の中で最も多い症状は、皮膚の表面にしこりができる表皮嚢腫(ひょうひのうしゅ)と呼ぶもので、毛穴のすぐ下の皮膚が捲れて袋状になり、その中に老廃物が溜まります。

俗にアテロームは脂肪の塊が膨らんだもの、と認識される場合が多いですが、粉瘤はただの脂肪ではなく、脂肪腫とは異なるものです。袋ができてしまう確実な原因は解明されていませんが、生活習慣の乱れや衛生面の悪化によって、できる可能性が考えられます。

脇やお尻などに大量の粉瘤ができる場合は、先天的な遺伝が関係していると言われています。

粉瘤とニキビの違い・見分け方について

初期の状態の粉瘤は小さくて、ニキビとの違いを見分けることが難しいです。しかし、発生原因や特徴は全く異なるものなので、ちょっとコツを知っていると簡単に判別できるようになります。

開口部の有無

粉瘤ができると、そのイボの中心部に、白や黒っぽい点ができます。これは、粉瘤の原因である袋ができた時に、皮膚に「開口部」と呼ばれる小さな穴が開くためです。開口部は袋の中に溜まった老廃物によって蓋をされた状態になるため、その蓋が点となって現れます。

薬が効かない

ニキビは専用の塗り薬を使ったり、肌を清潔にすることで、徐々に治っていきます。でも、粉瘤には効果的な薬や治療法がなく、ニキビ対策を行っても効果がありません。長期間、ニキビ用の薬を用いても治らないなと感じたら、粉瘤の可能性が高いです。

指でつまめる

粉瘤は、皮膚が袋状になったものの中に角質などが詰まっているため、固いしこりになっています。そのため、簡単に指でつまむことができます。ニキビは、毛穴の中に詰まった脂汚れが原因で起こる炎症のため、汚れが固まったとしても、指でつまむことができません。

臭い

粉瘤は悪化すると袋の中に膿が溜まり、開口部から膿が染み出して、悪臭を放つことがあります。患部に触れて臭いを嗅いでみて、臭さを感じるようなら、粉瘤を疑うべきです。

放っておくと悪化するばかり

粉瘤は、薬を使って治るタイプの腫瘍ではありません。すぐに治るだろうと放置していると、どんどん大きくなり、症状が悪化してしまいます。最悪の状態になると、中に溜まった老廃物が膿んで表皮が破裂する場合もあります。その際には、耐えられないほどの激痛や、激しい痒みに襲われます。

粉瘤による痛みや炎症を抑えるには抗生物質が有効ですが、悪化が進むと投薬も効果がなくなってしまいます。更に、皮が破けると細菌が中に入り、腫瘍を炎症させてしまう危険もあります。

粉瘤は基本的に良性の腫瘍ですが、お尻にできる粉瘤のしこりが癌になったという症例も、僅かですが報告されています。

正しく治療しないと再発の危険も

粉瘤を治療するには、中の膿と、膿を溜め込む原因になっている袋を取り除いてしまわなければなりません。中には、放っておいたら勝手に破けてきたので、自分で無理矢理に膿を出そうとする人もいます。

粉瘤による痛みや痒みの症状を抑えるには、膿を出すのが一番有効ですが、自分で行うと、逆に細菌が感染して悪化する危険があります。また、完全に袋を取り除けるわけではないので、再び中に膿が溜まって再発してしまうことも多く、おすすめできません。

治療を行う際には、必ず皮膚科を受診して、適切な処置の下で手術をしてもらうようにしましょう。

最後に

粉瘤を完全に直すには手術をするしか方法がありませんが、手術は短時間で行えますので、なかなか時間が取れない人も、酷くならないうちに病院で診てもらうと良いですよ。

特に、目に見えない部分にできる腫瘍は、気付きにくく悪化しがちなので、鏡などを使って定期的にチェックをしましょう。

炎症を起こした粉瘤は膿が酷いため、すぐに手術ができないケースもあり、完治するまでに時間がかかってしまいます。重症化する前に、発見して治療することが大切です。

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