その119番ちょっと待った!救急車を呼ぶ前に活用したい救急相談サービス

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急病や人命にかかわる事故が起こった時に出動してくれる救急車は、私たちの生活を陰から支えてくれる、縁の下の力持ちです。しかし、近年は誤った救急車の呼び方をする人が増えて、緊急性のある通報への対応が遅れるなどの問題が起こっています。119番をどのような時に利用するべきなのか分からない人が増えてきているのが原因の一つです。今回は、救急車を呼ぶ前に活用できる救急相談サービスについてご紹介します。

119番通報の定義

119番は、怪我や病気などの緊急時に救急車を要請するための専用ダイヤルです。日本全国、どこでかけても最寄りの消防署に繋がり、最短の場所から救急車を出動してもらえます。患者の容体や立地条件によっては、ドクターヘリを出動させることもあります。

海外では救急車を呼ぶ際には料金がかかる場合もありますが、日本では電話代や患者搬送費は無料になります。

不要・身勝手な通報が急増している

本来は急病人や交通事故、災害の際に活用されるべき119番通報ですが、近年では無料だからという理由で通院のタクシー代わりに使ったり、軽い症状でも病院で優先的に見てもらうために救急車を呼ぶなど、身勝手な理由で119番通報をするケースが増えています。

中には、患者の症状が緊急を要するものなのか判断がつかず、大事を取ってとりあえず救急車を呼ぶ、というケースも存在します。人口の増加に伴って通報件数は年々増加傾向にあり、1990年代と比べると、2倍近くも急増しています。

不要な通報が相次ぐと、多忙のため救急隊員の人たちが消防署に戻れず、常に働き続けなければならない状態に陥ります。かつ、本当に緊急性のある通報に手が回らなくなり、救急車を必要とする人が利用できない、という問題も発生しています。

かつ、件数が多いと受け入れ先の病院を探すのも困難を極めるため、病院に収容するまでの時間が余計に長くなるといった問題も起っています。

救急車を呼ぶ前に相談できる救急相談ダイヤルとは

本当に救急車を呼ぶべきなのかどうか、判断に迷った時には、救急相談サービスを利用しましょう。

救急相談サービスでは、患者の症状を伝えることで緊急性があるかどうか、救急車を呼ぶ必要があるかを電話で判断してもらえます。電話対応してくれる相談員は、専門の救急隊員や看護師、各医療分野に精通したスペシャリストが行います。正しい判断を仰ぐことができるので、とても安心です。

緊急性が高いと判断されれば、すぐに救急車が出動するため、迷っている間のタイムロスもほとんどありません。実際、救急相談サービスに電話した人の1割程度は、救急搬送の必要なしと判断されています。

不要な救急車の出動を減らせたお陰で、急病人の病院搬送までの時間が10分縮まったというデータも出ています。

逆に、救急相談サービスを利用したことによって重大な疾患が発見され、無事に病院に搬送されて治療を受けられたというケースもあり、自己判断よりも確実に自分の病状を理解することができます。

救急相談サービスは小児向けのダイヤルと、大人向けのダイヤルとに分かれています。小児医療相談は#8000救急医療相談は#7119に電話をします。救急相談サービスは24時間、365日体勢で行われているため、夜中でも祭日でも利用することができます。

地域ごとに対応が異なる場合も

救急相談サービスは、活用することで救急車の出動回数を正常に戻すために一役買っていますが、東京で初めて行われたのが2007年、全国各地では2009年とつい最近で、まだ知名度が低く体制が完全に整っていません。

サービスを利用できる場所にもムラがあるため、全国どこからでも活用できるほどには普及していません。

現在は東京や福岡、愛知、新潟など一部の都道府県や、大阪、神戸などの政令指定都市といった特定の地域でのみ、活動が行われています。今後、全国展開を進めるために消防庁によって導入の検討が進められています。

共通ダイヤルは使用できませんが、各市町村や自治体などで独自に救急相談を行っている地域も増加しています。自分が住んでいる地域で活用できる相談ダイヤルをあらかじめ調べておくと、いざという時に安心です。

最後に

よく、救急車がサイレンを鳴らしながら走って行ったのに、何事もなかったように静かに戻っていく様子を目にします。おそらく通報を受けて現場に向かったけれど、搬送するほどの状態ではなかったので撤退した、というケースなのでしょう。

その余分な時間を割いたために、他の急病人を救えなかったかもしれないと考えると、辛い気持ちになりますね。

自分や身近な人の状態が悪化した時も、慌てて救急車を呼ぶのではなく、ひと呼吸おいて救急相談サービスを利用すれば、より正確な判断を行ってもらえるので、独断よりも助かるケースが増えます。相談したお陰で重大な病気に気付けたという人もいるので、これからも活用できる環境が広がっていくといいですね。

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