世界文化遺産に沸く長崎県で本当に観ておきたいキリシタン洞窟とは?

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2018年6月に世界文化遺産登録が決定して以来、観光客も増加中の長崎県。特に関連遺産として登録されている、江上天主堂とその周辺の江上集落久賀島の集落頭ヶ島天主堂への玄関口となっている中通島、同じく上五島に位置する野崎島の集落跡にある旧野首教会の4ヵ所は、五島列島に位置します。

その中でも今回は中通島や若松島などから船で行くキリシタン洞窟という潜伏キリシタンの過酷な歴史を象徴する場所をご紹介したいと思います。

こちらは世界文化遺産の関連遺産にはなっていませんし、簡単にアクセスできる場所ではないのですが、「潜伏キリシタン」という世界文化遺産のテーマにかなり合致する場所なので、せっかくなら観ておいてもらいたい場所のひとつです。

キリシタン洞窟ってどんなとこ?

キリシタン洞窟は五島崩れと呼ばれた明治初期の大規模な潜伏キリシタンに対する弾圧により、若松島の里ノ浦から8人のキリシタンが船で逃れてきた洞窟のこと。キリシタンワンドとも呼ばれます。

若松島から約10分ほど船で行くと、荒々しい波に削られた断崖の裏にその洞窟はあります。1967年には、入口付近に3mもある十字架とキリスト像が建てられました。

この潜伏キリシタンの家族は、朝食のための焚火を通りがかった漁船に怪しまれ、さほど長く隠れることもできずに捕まってしまいました。海に投げ込まれて浮き上がったところを沈められる水責めや、三角の角材の上に正座させられる算木責めなどの拷問を受けたといいます。

キリシタン洞窟へはどうやって行くの?

最近ではクレイジージャーニーという番組で取り上げられたこともあって、キリシタン洞窟に興味を持った人も多いのではないでしょうか。ではキリシタン洞窟へはどうやったら行くことができるのでしょうか。

キリシタン洞窟へは船でアクセスするしかないので、瀬渡し船を利用するか、五島列島キリシタンクルーズというツアー、もしくはJTBが企画するツアーを利用するのが一般的です。

瀬渡し船を利用する

瀬渡し船は若松島の若松郷などから出発します。若松島は、頭ヶ島天主堂などを訪れる際にも玄関口となっている中通島から若松大橋という橋でつながってます。中通島へは長崎の佐世保港や長崎市の長崎港からフェリーやジェットフォイル(高速艇)が出ています。

ほかにも、福岡からのフェリーもあり、こちらは深夜博多港を出発して早朝中通島の青方港に到着します。福江島への観光も予定している方は、福江島へ福岡空港や長崎空港から飛行機で行き、福江島からフェリーやジェットフォイルで中通島の各港へアクセスする方法もあります。

福江港から若松港へのフェリーもあります。冬季は本土から離島への船が高波で欠航する確率が高くなるので、飛行機で福江を経由する方法が最も欠航のリスクを避けられます。

中通島の港からの交通手段は、路線バスは土日祝日には運行していなかったりと観光客には利用しにくいかと思いますので、レンタカーを利用するのがいいと思います。青方港や若松港にはレンタカー営業所がありませんが、送迎や配車をしてくれるレンタカー会社もあります。

九州商船

  • 長崎⇔奈良尾 ジェットフォイル約1時間15分・フェリー約2時間40分
  • 長崎⇔有川 ジェットフォイル約1時間40分
  • 佐世保⇔有川 ジェットフォイル1時間30分・フェリー2時間30分
http://www.kyusho.co.jp/

五島産業汽船

  • 長崎⇔鯛ノ浦 ジェットフォイル約1時間30分
  • 佐世保⇔有川 ジェットフォイル約1時間20分・フェリー2時間30分
  • 福江島⇔土井ノ浦、郷ノ首、若松 ジェットフォイル・フェリー
http://www.goto-sangyo.co.jp/

野母商船

  • 博多⇔青方 フェリー 約6時間30分
http://www.nomo.co.jp/taiko/

瀬渡し船は前日までに予約が必要です。料金は2名までの場合1人8000円、3名以上の場合1人3000円です。

  • せと志お 0959-46-2020
  • 明日香  0959-46-3631
  • 祥福丸  0959-44-1762

五島列島キリシタンクルーズを利用する

五島列島キリシタンクルーズはキリシタン洞窟だけではなく、旧五輪教会堂江上天主堂を巡るツアーです。島から島への海上交通手段、島内での陸上交通手段、巡礼ガイドがついて大人9800円、小人7800円です。

ツアーは出発点と到着点が異なります。上五島(中通島・若松島)から出発した場合は福江港がゴールとなり、福江港から出発した場合は上五島のいずれかの地点がゴールとなります。元の地点へ戻る場合の交通手段は自費です。催行は今のところ土日祝日のみとなっています。

こちらのツアーではキリシタン洞窟への上陸はありませんが、登録されている関連遺産を見ながら福江島から中通島へ移動するというつもりであれば、とてもお得なツアーだと思います。

http://www.campanahotel.com/gotobus_top/pg565.html

JTB企画「日本遺産「国境の島」~上五島編~「せと志お」で海中公園クルージング

こちらのツアーはJTBが企画し、地元のタクシー会社が運行しています。中通島の有川港ターミナルまたは鯛ノ浦港ターミナルから発着する現地ツアーで、キリシタン遺産だけでなく、中通島と若松島の観光スポットを何ヵ所かめぐる内容になっています。ツアーの範囲は狭いのですが、昼食が付いているうえ、現地ガイドも同行します。

五島キリシタンクルーズ同様、キリシタン洞窟への上陸はできません。毎週日曜日の催行です。料金は大人14000円、小学生13000円。

http://meguritabi.nagasaki-tabinet.com/tour/detail.php?tid=12

最後に

上記のようにキリシタン洞窟へ上陸できるのは瀬渡し船のみのようです。瀬渡し船でも天候などの条件が合わないと上陸できないことがありますので、予約の際に当日の状況を尋ねてみるといいと思います。

上陸はかなり足場の悪い岩場を上り下りするので、服装や靴は動きやすいものを選んでくださいね。洞窟内は生活していた痕跡が見て取れます。

併せて訪れるハリノメンドも、岩場にあいた穴がマリア像に見えるということで祈りの対象となってきた場所です。ハリノメンドは五島の言葉で針の穴という意味があります。なにげなく見れば針の穴、信仰のある人にとってはマリア様に見えたというのもうなずけます。

キリシタン洞窟は、現在でも続く隠れキリシタンの信徒の方にとっては、観光地ではなく厳かな場所。歴史的にも貴重な場所なので、傷つけたり汚したりしないよう気を付けたいですね。

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