シーズン切れ商品はなぜ安くなるのか

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買い物はシーズン切れを狙えという記事を先ほど書きましたが、このようなクレアランスセールは本当に安いのか、安いと宣伝しながら、実際はセールス向けに作った安い商品を販売しているのではないのか、と疑問をもたれた人も多いと思います。そこでクレアランスセールで販売される商品が実際に高い品質のものを安く販売されている理由を説明します。

商品は販売シーズンを終わると、次のシーズンまで販売しにくい。

売れ残った商品は在庫として抱えたほうがよいのではという疑問があります。しかし、デパートなどでも、そのような倉庫はありません。そこでシーズン中に売れ残った商品は倉庫会社に保管することになります。

その保管料は通常、月3%から5%ぐらいです。ですから100万円分の衣料を次のシーズンまで倉庫会社に保管すれば、その間、約6ヶ月、月3%の保管料としても毎月3万円ずつの出費です。つまり、半年で18万円かかるのです。その上、保管の間に商品が傷んだ場合、火災などの事故、盗難などの災害に備えて、保険をかけねばなりません。その保険料は掛け捨てで月1%から3%です。それに運送料、定期的に倉庫会社で商品をチェックする人件費など合わせると、少なくとも月5%ぐらいは出費します。つまり、100万円分の商品を保管すれば、6ヶ月で30万円は飛ぶわけです。

保管料を原価に入れれば、保管すれば、原価が高くなる。

そうすると次のような考え方が出来ます。つまり、100万円で仕入れた商品をその年のシーズン中に売却する、例えば販売価格200万円で売り切れれば、儲けが100万円です。しかし、100万円分の商品も6ヶ月間、倉庫会社で保管すれば、原価が130万円に跳ね上がります。これでは粗利50%で売るには販売価格を260万円にしなければなりません。ところが、大抵のお客さんは去年の販売価格も覚えています。ですから、去年と同じ200万円でしか売れません。つまり、70万円の利益しか出ないのです。

売れ残った商品は、次のシーズンで売れるとは限らない

最後の問題は売れ残った商品は次のシーズンで売れきれるとは限らないことです。デパートなどは販売予測を立てて、商品を仕入れます。そして仕入れた商品をシーズン中に売り切ることが利益を出す方法です。しかし予測の間違いで販売力以上に仕入れてしまうことがあります。このような場合、売り残りを次のシーズンまで持ち越すか、少し値下げしてシーズン切れに販売します。とにかく売れる商品ですから。

問題は適切な量を仕入れたのにも関わらず、売れ残った場合です。その場合は大抵、その商品に客が興味を示さないのです。品質がよく適正価格の商品であっても、客の興味を引かない商品は次のシーズンまで持ち越しても、来シーズンに売れるという保証はないのです。このような商品をクレアンランスセールの期間中に売却するのです。

クレアランスセールは店側の思惑と客の思惑が一致するセール

店としては売り切りたい、客としては高い商品を安く買いたい。そんな両者の思惑が一致したのがクレアランスセールです。これでクレアランスセールの期間中はシーズン切れの商品が安く買える理由がお分かりいただけたと思います。もちろん、われわれ一般の客はこれを利用しないという手はありません。

少し付け加えますと、倉庫会社の保管料、運送費は商品の体積、重量、価格、そのどれかのうち、倉庫会社の一番有利な価格を設定するのです。たとえば、ダイヤモンドの指輪を保管してもらうとき、倉庫会社がつける保管料はもちろん、商品価格に対する%です。体積や重量ではありません。そんなわけで倉庫会社に保管する商品の量が多いほど、保管期間が長いほど、店にとっては損失が増えるのです。

損をするなら、赤字を出さない程度の値段で売ってしまえ、というのが店の戦略です。おまけにクレアランスセールを開催すると、客はクレアランスセールの会場だけしか来ないというのではありません。デパートに来た客は必ず、他の売り場も回ります。つまり、クレアランスセールは店全体の売り上げにもつながります。

買い物客としては、店の戦略に乗せられたふりをして、良質の安い商品をゲットするチャンスです。

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