長崎屋、そごう倒産の事例を見るとよく分かる。なぜ自己(株主)資本比率に注目するのか

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この記事では黒転銘柄の紹介、その他のところで自己資本比率の重要性を強調しています。それではなぜ、自己資本比率をそれほどまでに強調するのか。それは自己資本比率は企業の倒産の確実な指標になるからです。

企業はつぶれるもの

企業はつぶれるのもです。未来永久に繁栄が続く企業などありません。人に寿命があるように企業にも寿命があります。しかし、ある人が突然死ぬようなことがないように、ある企業が突然つぶれるようなことはありません。

企業が倒産して、株式市場から姿を消す場合は、必ず、何らかの前兆があります。その確かな前兆の一つが自己資本比率の悪化です。自己資本比率が低下していき、一けた台になり、そして倒産する。これが企業の倒産のパターンです。

過去の倒産を自己資本比率の変化から見る

長崎屋の場合

例えば、大手スーパー長崎屋が倒産した時の自己資本比率の変化は次のとおりです。
会社四季報 1998年1号、自己資本比率8.5%
           2号、自己資本比率8.5%
           3号、自己資本比率9.0%
           4号、自己資本比率9.0%
      1999年1号、自己資本比率9.3%
           2号、自己資本比率9.3%
           3号、自己資本比率5.6%
           4号、自己資本比率5.6%
      2000年1号、自己資本比率1.7%
              倒産

以上のように1998年ごろにすでに自己資本比率は10%を割っていました。これは自己資本比率が30%を割れば、危険水準だといわれているそれよりはるかに低い値です。それが1999年3号(夏発行)の会社四季報では5.6%にまで下がり、2000年1号(1999年12月発行)の会社四季報では1.7%まで落ちました。そして年明け早々倒産です。このように自己資本比率の変化をたどれば、倒産の危険を避けることができるのです。

そごうの場合

そこでもう一つ例をあげましょう。それはデパートのそごうです。今度は時間を大きく取り毎年の1号の数字を取り上げます。
会社四季報 1995年1号、自己資本比率20.0%
      1996年1号、自己資本比率 8.6%
      1997年1号、自己資本比率10.9%
      1998年1号、自己資本比率10.9%
      1999年1号、自己資本比率11.3%
      2000年1号、自己資本比率 4.5% 
                          倒産

そごうの場合、1995年半ばに自己資本比率が一けた台まで落ちてから、頑張ったのですが、やはり21世紀を迎えたその年の末に倒産しました。このように、自己資本比率の悪化は確実に倒産の前兆になります。そんなわけで、自己資本比率を重視する投資家が多いのです。

黒転銘柄の紹介

以上のような理由で、黒転銘柄を紹介する場合も自己資本比率を重視して載せているわけです。

  • 6907 ジオマテック、決算17年3月、自己資本比率63.1%
  • 6926 岡谷電器産業、決算17年3月、自己資本比率66.1% 純利益のみ
  • 6932 遠藤照明、決算17年3月、自己資本比率35.4%、純利益のみ
  • 6938 双信電機、決算17年3月、自己資本比率79.6%、純利益のみ
  • 6944 アイレックス、決算17年3月、自己資本比率38.9%
  • 6973 協栄産業、決算17年3月、自己資本比率41.2%、純利益のみ
  • 6996 ニチコン、決算17年3月、自己資本比率70.9%、純利益のみ
  • 6997 日本ケミコン、決算17年3月、自己資本比率45.6%、純利益のみ

最後に

今回、少し古い事例ですが、保存してあったデータをもとに自己資本比率の重要性を述べました。銘柄選択の基礎は、まず自己資本比率と考えてよいと思います。シャープなど、すでに自己資本比率が6%前後まで下がっています。要注意の銘柄です。

この記事を書いた人

r.nakanisi
r.nakanisi
現在、私自身はブログ「株と仲間」を運営中、著作は4冊、塾、家庭教師活用法(大阪教育センター)、株 確実に5割儲かる私の投資法、株、チャートで100万円が6年で1億円、株、儲かる投資法、危ない投資法,ムダな投資法(以上、エール出版)、株式投資のはなし、季節銘柄で儲けよう、その他、電子書籍多数(アマゾンキンドル)など。
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