自己資本比率は業界によって違う。建設、電機、自動車業界の企業を見てみよう!

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前回、自己資本比率とは何かについて述べましたが、今回、もう少し突っ込んで考えてみます。よく自己資本比率は業界によって基準が違うという人が多いです。確かにそれも一理ありますが、自己資本比率の数字は企業が株式市場から、資金を得られるかどうかの数字である、という点から考えると、業界のよって区別をするのは間違っていると思います。そんなわけで、私は常に30%を基準に考えています。つまり、自己資本比率(株主資本比率)が30%以上なら投資する、30%以下なら投資しないと。

業界によって自己資本比率が低い企業が多い例

10数年昔のことです。初めて建設関連の企業に投資しようと思い、会社四季報をめくったところ、自己資本比率の少ない企業が多いことに驚きました。そんなときに頭に浮かんだのは「業界によって自己資本比率の基準が違う」という言葉です。

実際、当時、トップ企業である鹿島ですら、わずか10%台自己資本比率でした。そこで建設関連に投資する場合のみ自己資本比率の基準を20%台に下げたのです。

これは考えてみると、建設土木業界は外資の入りにくい業界であることも一因でした。

つまり、自己資本比率が少なくても経営は安定していたのです。しかし、どの業界も国際化で交流が大きくなりました。その結果、建設土木業界も昔のようにのんびりとしていられない状態です。それは現在の各社の自己資本比率にも表れています。

参考のために、下に主要建設会社4社の自己資本比率をあげておきます。

  • 鹿島       25.0%
  • 大成建設 31.2%
  • 大林組    26.4%
  • 清水建設 27.9%

各社とも昔と比べると自己資本比率高いです。このまま増えると、投資しても安全でしょう。

国際的な企業というだけで投資すると危険な例

次には電機業界をみましょう。前回、シャープは6%台と書きましたが、会社四季報で確認すると、自己資本比率の欄は線を引いていました、つまり、もう数字では表せない状態です。シャープはやばいと考えて間違いありません。

次に東芝は6.1%です。これも大変危険な状態です。おまけに減資で、特設注意市場銘柄という記載がありました。

その次はソニー、2,3年前にソニー株を買おうかと考え、自己資本比率を調べたところ、30%をわり、29%台でした。そこでソニー株を買うのをやめたわけですが、今回、会社四季報ではなんと14.8%にまでおちています。ソニーも昔の魅力はありませんね。投資の対象外です。

次は日立、21.8%です。日立にはもう少し頑張ってもらって、30%近くに上がれば、投資の対象になります。最後はパナソニック、30.5%です。そんなわけで、大手電機メーカーで安心して投資できるのはパナソニックだけということになります。

テレビ、冷蔵庫など家電関連は日本の得意分野のはずでしたが、それも昔のことになりつつあるようです。それは各社の自己資本比率に現れています。

元気な自動車関連

最後に自動車業界をみましょう。

  • トヨタ自動車 35.3%
  • 日産自動車  27.2%
  • いすゞ自動車 41.5%
  • ホンダ    37.1%

いずれの企業も元気です。これは株主が企業に必要な資金を出しているということです。
以上、自己資本比率から、各社、各業界をサンプリングして見ていきましたが、どうでしようか。自己資本比率から、安全な投資先を見極める一つの方法が分かったと思います。

黒転銘柄の紹介

7242 KYB、決算17年3月、自己資本比率41.4%
7254 ユニバンス、決算17年3月、自己資本比率43.4%、純利益のみ
7255 桜井製作所、決算17年3月、自己資本比率82.7%
7421 カッパ・クリエイト、決算17年3月、自己資本比率49.8%、純利益のみ
7455 三城 HD、決算17年3月、自己資本比率73.5%

この記事を書いた人

r.nakanisi
r.nakanisi

現在、私自身はブログ「株と仲間」を運営中、著作は4冊、塾、家庭教師活用法(大阪教育センター)、株 確実に5割儲かる私の投資法、株、チャートで100万円が6年で1億円、株、儲かる投資法、危ない投資法,ムダな投資法(以上、エール出版)、株式投資のはなし、季節銘柄で儲けよう、その他、電子書籍多数(アマゾンキンドル)など。

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