火事に合う可能性は30年間でわずか1.9%。それでも火災保険は必要?火災保険の仕組みについて

みなさんは、火災保険に加入していますか?とりあえず加入しておけば安心かな…と、具体的な補償内容を把握しないまま加入しているご家庭もいるのではないでしょうか。そもそも、火災保険は必要なのでしょうか。今回は、火災保険の仕組みやよく耳にする疑問について、詳しく説明しましょう。

火災保険とは

まず、火災保険の疑問にお答えするには、火災保険の中身を知らなければいけません。火災保険といえば、火事で家が燃えてしまったときに補償してくれる保険です。

さらに、火災だけでなく落雷や風災、水害、水漏れ、盗難といった日常生活で起こった事故についても補償してくれるのです。もちろん補償される事故は加入している保険の種類によって異なるため、まずはご自分が加入している火災保険の補償内容を確認してみましょう。

火災保険の加入は義務?

火災保険に加入するかしないかは、ご自身で決めて頂くため義務ではありません。しかし、保険というのは万一の備えであるため、加入する意味はあるのではないでしょうか。

よく、火災なんて滅多に起こるわけじゃないから、火災保険に入らなくても問題ないのでは?という疑問を耳にします。確かに、1年間のうち私たちが火災に遭う確率は0.1%以下であり、30年間でもわずか1.9%の発生にすぎません。

滅多に起きないから必要ないと感じてしまいますが、滅多に起こらないからこそ自分の身に降りかかった時の恐ろしさも感じますよね。

万一、自宅が火災に遭ってしまったら…

そこで、火災保険の加入の必要性を考えるために、次のような例を出してみましょう。あなたの自宅が住宅ローン返済中に火災に遭ったとします。住宅は人が住むことができないほどのダメージを受けた場合、あなたはどうなるのでしょう。

ここで注目したいのが、返済中の住宅ローンについてです。被災したからといっても、住宅ローンの返済は続いていきます。さらに、新たな生活の地を見つけたとしても、生活していくための住まいの費用が必要となるでしょう。

このようなとき、もし火災保険に加入していれば保険金を受け取ることができ、住宅ローンの返済も継続できます。このような状態に陥った場合、ほとんどの家庭では貯金額でまかなうことは難しいでしょう。

家計が破綻する危機を乗り越えるためにも、火災保険の必要性を感じるのではないでしょうか。

なお、住宅ローンを組むときには火災保険の加入を必須としている銀行が多いです。それはそうですよね。万が一のときに、貸し付けをしたお金が戻ってこないリスクもあるんですから。

自然災害は国が補償してくれないの?

ここでひとつ知っておきたいのが、自然災害での国の対応についてです。火元の隣の家から燃え移った場合や、別の家の消火活動によって大量の消火用水が自宅に入り込んでしまった場合など、自分に非がない火災については国が補償してくれるのでしょうか?

正解は、いいえです。自分の家に原因がない火災であっても、国の補償は期待できないのが現実なのです。

法律には被災者生活再建支援制度というものがあるのですが、あくまでも被災者の生活を立て直す手助けということで、一時的な支援は行っているようです。

具体的な金額で言うと、自然災害により全壊した世帯には基礎支援金として100万円を受け取ることができます。さらに、新たに家を建築した場合は、プラス200万円を受け取ることができるので、最大300万円ということになります。

大規模半壊の場合は、最大でも250万円となるため、生活の立て直しだけを考えても心もとない金額ということです。しかし、火災保険に加入していれば、これらの自分に非がない火災であっても補償してくれるので安心感はあります。

延焼被害であっても法律上の賠償責任はない

実は、隣からの延焼被害に遭った場合でも、火元である隣の家に賠償責任がないのをご存知ですか?

自分は被害者なのになぜ?!と納得できないかもしれませんが、法律では「失火の責任に関する法律」(失火法)によって、失火者に重大な過失がある場合に限り賠償責任を負う必要があると定められているのです。

そのため、自分に非がなくても必ず賠償が受けられるという補償がないということです。ここで気になるのが、重大な過失とはどの程度なのかということではないでしょうか。軽過失と重過失について説明しましょう。

軽過失とは

日常生活の中で誰でも起こしてしまう可能性がある程度で、うっかりミスのことです。

重過失とは

わざとではなくても注意していれば回避できることや予見できることを言います。

過去に重過失と判断された事例では、天ぷらを揚げたままその場を離れたことにより起きた火災、電気ストーブをつけたまま眠ったことで布団に引火して起きた火災、寝たばこによる火災などがあります。

もし、自分の家が火元になってしまったら…

最も怖いのが自分の家が火元になり、隣の家に延焼してしまった場合ではないでしょうか。しかも賠償責任を負うことになった場合、家計にかなりのダメージを与えることは間違いないでしょう。

このような場合、法律上の損害賠償責任は失火法の関係で負わないことになります。ただし道義的な問題は残ります。今は火災保険の特約でカバーすることができるので、詳細は加入している保険会社か代理店さんに確認してくださいね。

最後に

このように、火災保険の適用や必要性、どこから自己責任となるのか、知らないこともあるのではないでしょうか。

火災保険についてご自身が加入している内容が分からない方は、今一度確認してみると安心です。火災保険に加入していない方は、万一の備えとして検討してみてはいかがでしょう。

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