地味にスゴい!子どもの夏休みの自由研究にオススメ『わが街、今昔ものがたり』

夏休み後半になると、小学生のお子さんのいるご家庭では「そろそろ本腰を入れねば……」と構えてしまうのが、宿題のひとつ「自由研究」ではないでしょうか。「どうぞご自由に!」と学校より振られたものの、実際、そんな簡単にはいきませんよね。筆者など一番上の子の時、本人の好きにさせたら(親はほぼノータッチ)まさか二学期保護者会で切ない思いをするとは……。

教室に置かれた作品の、レベルの高さたるや。沖縄の海でのビーチコーミング宝箱、ハワイ旅行の写真とレポート、海釣りの魚拓など。華やかな作品の傍には、我が子作、味噌汁の具だったあさりの貝殻を飾りに見立てたオブジェが。

親としては「目をかければよかった…」と後悔。以来アドバイスをメインに「親子で取り組む」ようになりました。

とはいえ我が家には、地方だ!海外だ!という余裕はありません。また、世の共働き家庭は全員のスケジュールを合わせるだけで大変でしょう。そこで発想の転換です。遠くへ行けぬなら、遠くの時代へ。

つまり、自分の住む街の「歴史の旅へ出かけて作品」にするアイデア!我が家で手がけた自由研究のうち、この『わが街、今昔ものがたり』は調べるほど面白く、街への愛着が深まり、学校ウケも大変良かったのでした。

親が最低限の準備をしてやれば、実作業はたった3日間(我が家比)、費用は500円未満(税抜)。しかも子どもたちは、知る・学ぶという知的快感を覚えたようで、勉強ギライが弱まりました(あくまで我が家比)。

一見マジメすぎるテーマですが、工夫次第で「地味にスゴい作品」になるから不思議。ぜひ参考にしてみてください。

自由研究のネタを考える前に。イメージは「子ども記者」

小学校高学年は歴史の勉強中なので、『わが街、今昔ものがたり』を作るにあたり、何をどう調べてまとめればいいかは理解されやすいです。中には「大河ドラマ好き」と歴史好きな子が現れるのも高学年あるあるです。そして当然「昔なんてつまんなーい」と興味ゼロな子も。

我が子も最初そうでした。ただ低学年の頃、校外学習で「街探検の子ども記者を体験」して楽しさを覚えています。記憶をくすぐりつつ「お母さんと一緒に作ろう!」の後押しでOK。下のきょうだいは転居を理由に「どんな街か知りたいね」で口説きました。

ただどうしてもお子さんが乗り気にならなければ、別の自由研究を頑張ってください。やはり本人が「面白そう!」と思わなければ学べませんから。

夏休みの宿題のネタさがしの第一歩として

お子さんのやる気を確認したら、構成までは親がリードします。街の歴史は本気で調べると「終わりが見えなくなる」ので、あくまでお子さんが「楽しく作れる範囲」で「大作にしすぎない」よう意識してください。

さて、構成にはネタが必要です。まず大人の目線で、通勤や買い物の合間にでも街を細やかに観察しておきます。

  • 「街に寺(神社)が多い」
  • 「大きな街道がある」
  • 「川や海が近い」
  • 「蔵をもつ家が何軒もある」
  • 「坂が多い」
  • 「特定の樹木が多い」
  • 「鉄道がある」
  • 「舗装された道路ばかり」
  • 「石碑がやたらある」
  • 「石垣が多い」
  • 「防空壕跡がある」

などなど。

このように「目に付きやすいネタ」は、調べると歴史や風土や産業との繋がりがあるものです。「そんな背景が!」と大人が面白がれば、お子さんも共鳴するでしょう。

ネタさがしの段階では、気軽に楽しく、「こんなのあったよ」「あれなんだろね?」と親子で話題にできれば十分。子どもは目線や視界が大人と違うので、結構「そんなのどこに??」と気づかされることも多いんですよ。

地元の図書館へ行こう

次に目指すのは、図書館の「地域資料」を取り扱うコーナーです。小さな図書館でも街の歴史、文化・民俗、写真集などは大概揃えています。

つい本屋も行きたくなりますが、深みにはまると負担に感じます。借りられる範囲の資料でよしとし、子どもにはそもそも読みにくいジャンル(難解な熟語や専門用語が多い)なので、親が一通り目を通しておきます。

その際、街で拾ったネタの「裏付けになりそうな資料」があるかチェック。我が家では、下記の記録が記された本を借りました。

  • 土地や人口
  • 自然や気候
  • 農業(特産品)や産業
  • 街の発展(近代化)
  • 原始や古代の様子
  • 戦時中の様子
  • 昔の街並みの写真集
  • 文化や民俗

探せなければ、図書館司書に相談しましょう。テーマの資料として使える一冊や、貸し出し実績の高い一冊を絞り込んでくれます。

そして借りた本は、お子さんに読ませ(見せ)ず、親が読み「必要なことだけ口頭で教えて」ください。イラストや写真は見せてもいいですが、お子さんが「難しそう・面倒そう」と先入観を持ちそうな本は見せません。

ざっと調べて「ネタ&使えそうな答えがセット」の事柄はリストアップしておきます。平凡でありきたりなネタも、ここではまだ除外しないでください。選ぶ基準はお子さんにあります。

集めてきたネタを子どもと一緒に構成して、組み立てよう

ここから親子での共同作業となります。テーマを『わが街、今昔ものがたり』としていますが「年表」は作りません。年表作成はどうしても「正確な順番や時代考証」を要し、時間も手間も大きく費やされるからです。

よって、今と昔を結ぶ事柄を「6〜8項目取り上げて解説する」構成でまとめていきます。以下がその参考例です。

  • “○○通りにお寺が多いのはナゼ?→江戸時代、約50キロ離れた総本山へのお参りがトレンドで道中の休憩所になっていたから”
  • “街に桑の木が多いのはナゼ?→明治の製糸工場ブームに便乗し、街ぐるみで養蚕を始めたから”
  • “塩のつく地名が多いのはナゼ?→海に近い立地から塩田が作られ、戦国時代から塩年貢を納めていたから”
  • “○○駅の柱に不自然なペンキの塗り忘れがあるのはナゼ?→第二次世界大戦の機銃掃射痕をそのまま残すため”
  • “○○地区の道が直線ばかりなのはナゼ?→幕末に他国の備えもかねて原野を入殖したから”
  • “わが街○○市長の先祖は誰?→大河ドラマのモデルになった○○直系子孫。今の影響力は地元豪族だったから”

このように「ネタ&使えそうな答え」を集めて、「点と点を結べば歴史の全体像が分かる」構成に仕立てます。どんな事柄を採用するかは、お子さんにジャッジさせてください。

大人と子どもとでは「へー」のツボが違う上に、自由研究を評価し感想を言い合うのはクラスメイト。親はぜひ「こう表現すると面白くない?」「こんな見方もあるよ」とアドバイザーに徹しましょう。

子ども記者が活躍するときです!現場へ行こう!

さあ、お子さんが「子ども記者」として活躍する番。現場へ、写真撮影・観察・調査しに半日まるまる親子サイクリングするつもりで出かけます。真夏ですから張り切りすぎず、コンビニでアイス休憩をとりながら巡りましょう。

今昔のビジュアル化は「写真(今)と資料のコピー(昔)を並べる」のが最も伝えやすいです。お子さんが撮る際には1枚でなく、視点やアングルを変えて何パターンかシャッターを切るよう助言を。くれぐれも親が撮ってはいけません。

仕上がりを左右する素材ですから、お子さんに責任をもたせ、達成感を味わってもらいましょう。

目を惹く装丁・保存しやすい形状

ネタ・答え・写真・感想、と材料が揃いました。提出物としてどんなカタチにするかは、お子さんとじっくり相談を。冊子タイプのファイルに見開きで編集するもよし、ネタごとにめくって読めるカレンダー仕立てもよし。

我が家は百均で厚めの色画用紙を購入し「大型絵本のような二つ折り仕様」にしました。見開きスペースを事柄ごとに区切り、子どもが書いた記事と写真を貼付。

あまりに長文は読みにくい(字がキレイじゃない)ので、1ネタにつき名刺サイズのカード3〜5枚で「ひと言メモ風」にまとめさせました。作文のように段落や起承転結に縛られないので、短時間で記事部分は完成。あとは子どものセンスで、スクラップブッキングの要領で楽しげにレイアウトしました。

これだけでも立派な自由研究の賜物ですが、ちょっとだけお手伝いをば。

紙面のアクセントとして親が撮った「子どものオフショット写真」を切り抜いて貼りました。「ここ○○さん家の近くダヨ」「目印はスーパー○○」「アイスが100倍うまい!」などの吹き出し入りで。

雑誌の有名スポットやグルメ紹介の雰囲気を参考に、「紙面に遊び心をプラスして読みたくなる工夫」を施しました。形状が薄いのでかさばらず、アルバムの棚に揃えて保管できるのでオススメです。

最後に

先に「作成期間は3日」と書きましたが、ネタ探しや資料を読む時間も含めるともう少し日数を要します。また親が凝り性だと、クイズに使えそうなレアなネタや小難しいエピソードを探し求めてしまったり、紙面を何時間もデコって見映えにこだわり過ぎることも。

そうなる予感がしたら、どうか思い出してください。夏休みの自由研究は「親の宿題ではありません」。そしてせっかく仕上げた力作が、数年後もし破棄されても、親子で取り組んだ思い出は残せます。ひょっとすると親子の絆を深めることが、与えられた宿題なのかもしれませんね。

この記事を書いた人

Sara
Sara
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