その”がん”、諦めないで!~ハイパーサーミア(温熱療法)とは~

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日本人の2人に1人ががんになり、3人に1人ががんで亡くなると言われています。あなたの身近に、がんになった人はいませんか? また、あなた自身ががんになったことはありませんか?がんの治療には、手術・抗がん剤・放射線治療と、いずれも副作用が伴います。ただし、副作用をほとんど伴わず、手術・抗がん剤・放射線治療・免疫細胞療法と併用できる治療法があるのです。それがハイパーサーミア(温熱療法)です。今回は、この温熱療法について、詳しくご紹介していきたいと思います。

ハイパーサーミア(温熱療法)とは?

人間の体の細胞は、人工的に熱を加えた場合、42.5℃を過ぎると、急激に死滅するようになります。こうした高熱によって、細胞が死滅する性質を利用して、がん細胞を攻撃しようというのが、ハイパーサーミアです。がん細胞は正常な細胞より温まりやすく、また、熱に弱い性質があります。同じ様に加熱しても、がん細胞は正常な細胞に比べて、1~2℃高くなるために、正常な組織を破壊することなく、がん細胞を死滅させることができるのです。

なぜ、がん細胞は正常組織と比べて温まりやすいのでしょうか? それは、正常組織は、がん組織と同じように温められても、血管が拡張して血液が大量に流れることによって、熱を運び去ってくれるためです。しかし、がん組織の中にある血管は温められても拡張することができず、熱がたまってしまい、死滅するのです。

また、なぜがん細胞は熱に弱いのでしょうか? 血流不足のがん細胞は、酸素供給も養分補給も十分ではない状態で無統制に増え続けるため、乳酸がたまり、組織が酸性に傾いています。細胞は酸性のところでは熱に弱くなります。酸素や栄養分が十分に行き渡っている正常な組織では、酸性度(pH)がほぼ中性に保たれていますが、酸性に傾くほど熱で死滅しやすくなるのです。

健康保険適用があるので3割負担

ハイパーサーミアは、保険に適用があります。しかし、ラジオ波あるいはマイクロ波をつかった局所・領域加温のみです。保険点数は、深部加温では5回で9000点(3割負担なら27000円)、浅部加温では5回で6000点(3割負担なら18000円)です。それ以降は、残念ながら自費になります。また、全身加温も自費になります。

有効ながんについて

ハイパーサーミアは、再発乳がん・メラノーマ(悪性黒色腫)・子宮頸がん・直腸がん・膀胱がん・頸部リンパ節転移などに有効といわれています。これらのがん以外でも、脳腫瘍・肺がん・食道がん・肝臓がん・膵臓がんなど、ほとんどのがんで、有効であった例が多数報告されています。脳と眼球にできた腫瘍以外、ほとんどの部位の治療が可能とされていますが、白血病・リンパ腫など、血液のがんについてはあまり報告がありません。

既存の治療と組み合わせ可能

手術、放射線治療、化学療法(抗がん剤)、免疫細胞療法と組み合わせが可能です。ハイパーサーミアで腫瘍を小さくしてから手術を行うなどがあげられます。ただし、ペースメーカー使用の方は、残念ながらハイパーサーミアでは治療できません。体に金属が入っている人も、金属が入っている部位によっては治療が難しいことがあります。

放射線治療・抗がん剤との相乗効果あり

放射線治療及び化学療法との併用の場合は、相乗効果が期待できます。治療プロトコールや投与薬によって、効果は異なりますが、多くの場合、それぞれの単独治療より、ハイパーサーミアとの併用の方が有効だと証明されています。

放射線治療の場合、放射線によってダメージを受けた腫瘍細胞は、それを自ら修復させる働きを持っていますが、ハイパーサーミアはその修復過程を抑制します。また、この修復は低栄養で血流や酸素が乏しいと起きやすいのですが、その環境が、逆に温度上昇を得られやすく、温熱の効果がより増強されるのです。

また、抗がん剤の場合、体温が上がることで血流が増加すると、腫瘍細胞内に多くの薬剤が取り込まれ、薬の効果が増強されます。そして、ハイパーサーミアには免疫増強効果もあるので、免疫細胞療法との相乗効果も期待できます。

治療にかかる時間・期間は?

一回の治療時間は、40分から60分ぐらいです。放射線治療との併用の場合は週1~2回、抗がん剤との併用の場合は週1回です。しかし、かなり汗をかくので、水分補給や換えの下着が必要だと思ったほうがいいでしょう。また、ごくたまに、治療部位の皮膚に火傷ができたり、皮下脂肪が硬くなったりすることがあります。

まとめ

ハイパーサーミアは、副作用がほとんどなく、既存のがん治療方法と組み合わせ可能どころか、相乗効果がある治療法だということをご紹介しました。ただ、難点は、ハイパーサーミアを行っている病院は少ないということです。最後に、国内でハイパーサーミアを行っている病院(一部)をご紹介しておきます。まずは、これらの施設にご相談ください。

http://www.taishitsu.or.jp/hyperthermia/hyp5.html
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