乳幼児が1番罹患しやすい、感染すると怖いインフルエンザ菌b型という名の「ヒブ感染症」って知っていますか?

ロタウイルス感染症小児肺炎球菌の予防接種と一緒に受けられる予防接種に「ヒブ」と呼ばれるものがあります。ヒブとはヒブ感染症のことですが、ヒブ感染症がどんな病気かちゃんと理解していますか?実は感染すると大変な病気なのです。

インフルエンザ菌b型という名のヒブ感染症とは

ヒブ感染症とはヘモフィルス・インフルエンザ菌b型:Hibによる感染症のことです。インフルエンザ菌b型という名前ですが、インフルエンザ(流行性感冒)とは異なる病気です。

ヒブ感染症ワクチンがない頃の日本では、年間600人が重いヒブ感染症による細菌性髄膜炎で亡くなっていました。その頃の日本では1,000人が細菌性髄膜炎に罹患していましたが、その60%がヒブ感染症によるものでした。

1980年代にワクチンが開発されてからは、ヒブ感染症に感染する子供が99%減少しました。

風邪によく似たヒブ感染症の症状とは

初期症状は不機嫌、発熱、頭痛、嘔吐という風邪に似た症状ですが、その後急にぐったりしてけいれんや意識が無くなるという重篤な症状が現われます。

ヒブはくしゃみやせきから、鼻や喉から入り込んで、喉の奥にある喉頭蓋、脳の髄膜、肺で炎症を起こして細菌性髄膜炎、喉頭蓋炎、肺炎、菌血症を発症します。

細菌性髄膜炎を起こすと、脳に膿がたまる(膿瘍)や脳脊髄液が増えて水頭症を起こすことがあります。細菌性髄膜炎を起こすと発達や知能の遅れ、運動障害、難聴等の後遺症が30%の乳幼児に起こり、5%の乳幼児が亡くなります。

喉頭蓋は重症で、空気の通り道が狭くなり窒息して死亡することがあります。

ヒブによる細菌性髄膜炎は1歳前後の乳幼児が1番罹患しやすく、特に保育園に通っている乳幼児は通っていない乳幼児の3倍ヒブに感染しやすいことが判っています。

ヒブ感染症の治療法とは

初期症状は風邪に似ているため、重症化してヒブ感染症と診断がつくことがあります。血液検査や髄液検査で診断が確定した後は抗菌薬の輸液治療が標準ですが、抗菌薬が効かない耐性菌の場合は対処療法が行われます。

予防法と効果

感染してしまうと治療ができないうえ、重い後遺症が残る病気であることからヒブワクチンで予防するのが大切です。

ヒブワクチンは初回免疫として4~8週間の感覚で3回接種し、追加免疫として1年後に1回接種します。接種回数が多いうえ、間隔が空くので計画をしっかり立てて接種するようにして、しっかりと4回受けて確実に免疫をつけましょう。

なお、ヒブワクチンの副作用として、赤くなる、赤く腫れる、しこりになる、発熱があります。一過性のものですが、発熱が続く場合は病院へ行きましょう。

おわりに

いかがでしたか?重篤化すると非常に怖い病気ですよね。予防接種をしっかり4回受けることで予防できますので、ロタウイルスワクチンの初回は、ヒブワクチン・小児肺炎球菌ワクチンを一緒に接種できますので、予防接種スケジュールを管理して受け忘れがないようにしましょう。

また、冬の季節の感染症といえばインフルエンザ。高熱が出ていなくても感染している可能性がありますよ~!

インフルエンザで高熱が出ない?症状が軽いインフルエンザ(不顕性感染)とは

スポンサーリンク
336×280
336×280

最新記事の更新はこちら