その口臭の原因は虫歯?歯周病?歯科衛生士がお勧めする口臭対策

自分でも口の臭いがひどいと感じられる方がいらっしゃると思います。この口臭どうして発生してしまうのか、また対策はどのようにすればいいのか、歯科衛生士の立場からご紹介いたします。

歯科衛生士でも苦痛に感じることがある口臭

私は歯科衛生士をしていて、たくさんの患者さんのお口のなかを見てきましたが、仕事をする上で口臭のきつい方の処置をするのは、どうしても苦痛を感じてしまうものでした。

通常の仕事のなかでは患者さんの口臭を感じることはありませんでしたが、中には鼻で息をしないで、極力臭いを嗅がないようにして仕事をしないと耐えられない状況の時もありました。

口臭の原因はお口の中にある方や、胃の調子が悪いという方などさまざまですが、原因の大部分はお口の中にあると言われています。

私自身も口臭は常に気にしています。自分の気づかないうちに口臭を放っていて、周りの人に迷惑をかけていたら嫌だなぁと思うからです。そして、職業上かもしれませんが、他人に気づかれなくても口の中で嫌な味や臭いがしていたら、とても気分が悪いのです。

口臭は目に見えないものなので、余計に気を使ってしまいますね。どうしたら口臭をなくせるのか、お口の中に原因がある場合のお話をしていきたいと思います。

口臭の原因とは

お口の中の場合、口臭の原因は「菌」にあります。悪い菌が繁殖すると臭いが出てきます。例の一つとして、歯周病があります。歯と歯茎の境目の歯周ポケットに汚れが溜まると、歯周病菌がそこに繁殖します。放置しておくと歯周病が進行するとともに、口臭もでてきます。

虫歯でも口臭の原因になります。虫歯で穴が開いたところに食べかすが詰まると、そこにも菌が溜まり臭いを放ちます。虫歯が進行して神経まで達すると、神経が死んでしまい腐敗臭になることもあります。

仕事をしている中で、10年以上前から奥歯から変な臭いがするといって歯科医院へ来院された方がいらっしゃいました。見てみると親知らずがわずかに顔を出していて、手前の歯とのくぼみに食べかすが詰まっていました。何年も放置していたため、その部分の状態は悪く、親知らずは抜くことになりました。おそらく臭いの原因は親知らずの場所に溜まった菌が繁殖したことだと考えられます。口臭の原因にはさまざまなケースがあるのです。

口臭の対策について

とにかくお口の中を清潔に保つことです。菌の繁殖を抑えることができれば、口臭は減り、虫歯や歯周病も改善されて良いことばかりです。

一番簡単にできることは、歯磨きです。お口の中の汚れである「プラーク」を綺麗に落とすことが大切です。プラークは細菌の塊で、虫歯や歯周病の原因になるものです。歯の表面に付着するので、舌で歯の表面をなめてみて、ザラザラしているとプラークが付着している証拠です。歯磨きのあとは、ザラザラが残っていないかチェックをすることを習慣にしましょう。

さらに、おこなっていただきたいのは「フロス」または「歯間ブラシ」の使用です。実は、ハブラシで落とすことのできる汚れは全体の6~7割程度と言われています。そのため、どれだけ歯磨きをがんばっても、残りの3~4割の汚れは残ってしまうのです。

そこで役に立つのが補助用具のフロスや歯間ブラシです。残ってしまう汚れの大部分は歯と歯の間にあり、この2つの補助用具はピンポイントでその部分の汚れを綺麗にしてくれます。普段使っていない方は、ぜひ使っていただきたいです。

そして舌の上にも汚れが溜まることがあります。歯科医院へ行くと舌の表面をお掃除できる「舌クリーナー」というものもあるので、口臭が気になる方はご使用をおすすめします。

あと、使用されている方も多いかもしれませんが、洗口剤もおすすめです。中でも殺菌効果の高いものを使っていただくと良いです。起床時、歯磨きのあと、就寝前など一日に数回うがいしていただくことが効果的です。

歯科治療も大切

さきほどお伝えしたように、虫歯や歯周病も口臭の原因になります。虫歯の場合は比較的大きなものにならないと匂いは出ませんが、歯周病は軽度でも口臭になるような匂いが出てくる場合があります。

歯周病になるとできる歯周ポケットは、ハブラシの毛先が届かないので、常に不潔の状態です。そのため菌が増殖し歯周病独特の臭いを発します。虫歯の場合も歯周病の場合も、歯科医院でしっかり治療すれば口臭を改善することができます。治療後は定期的なメンテナンスをおこなっていけば完璧です。

最後に

口臭対策でおこなうお口のケアは、全身の健康にもつながります。現在お口の中の菌が全身疾患にも影響していることが分かっています。特に歯周病菌は、低体重児出産や誤嚥性肺炎など深刻な状態に関わってきます。

お口のケアをすることは、健康を守ること。毎日の歯磨きの積み重ねが大切なのです。丁寧なケアを心がけましょう。

しかし、ここまで口臭についてお話してきましたが、口臭を気にしている人の大部分が「過度な心配」と言われているようです。私自身も毎日気になってしまうのですが、職場にあった口臭をチェックできる機械で口臭ありと判断されたことは一度もありませんでした。

口臭は自分で思っているほどしてはいないようです。そのため過度な心配はしすぎないようにしてください。

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