学生が就活前をする前に見て欲しい!羨ましい裏方シゴト。NHK『世界はほしいモノにあふれてる』

猛暑の中リクルートスーツを見かけると、ガンバレ!とエールの念を発してしまう筆者です。経団連のお達しでは3月1日より就活解禁ですが、解禁と同時に内定が出てしまうという現実。2018年のデータだと、6月1日の時点で内定率は63.4%だったそうです。

つまり3月1日から「どんなシゴトにしようかなあ」とイチから選ぶようでは出遅れることに。就活解禁日からドン!と志望する企業や業界へダッシュできるよう、2020卒生の皆さん、この夏からもうヨーイと構えてよさそうですよ。

https://biz-note.jp/from-when-job-hunting/

そんな風に背中を押してみたところで、突然ですが、裏方と聞いてどんなシゴトをイメージしますか。スーパーのバックヤードや飲食店の厨房で働くパートタイマー?ホテルスタッフや旅館の仲居さん?番組制作やコンサート運営スタッフ?物流の仕分けやドライバー?広くとらえれば、部活のマネージャーも十分裏方ですね。

表舞台には立たず、陰ながら任された役割をキッチリこなす。謙虚で真面目な印象を筆者はもっていたのですが、偶然この番組を見て、それがいかに勝手な思い込みだったかと反省しました。

その番組とは、毎週木曜午後10時45分(再放送/毎週月曜午後11時55分)より、NHK総合で放送されている『世界はほしいモノにあふれてる』。俳優・三浦春馬さんと歌手のJUJUさんがMCを担い、世間的には裏方といわれる「バイヤー」「ディレクター」「職人」らを主人公に、モノからモノへと世界を飛び回る紀行番組です。

「こんなにワクワクする裏方シゴトってあるの?」と、夢中で見てしまう25分間。グルメ、ファッション、インテリア、スイーツなど、追いかけるモノはもちろんですが、 働きぶりも大変魅力的なのです。

http://www4.nhk.or.jp/sekahoshi/

暮らしを豊かにする仕掛け人たち

登場回数が一番多いのがバイヤーですが、具体的にどんなシゴトをしているかというと、「これなら売れる」と思えるモノを探したり、生産元から買い付けたり、商談や契約をまとめたりします。

セレクトショップのようにジャンルに特化したバイヤーがいれば、デパートや量販店のように複数の売場商品を一手に引き受けるバイヤーもいます。就活関連の情報によると「バイヤーに向く人物像」とは、幅広い商品知識をもち、洞察力と先見性があり、見極められる目とセンスに優れ、そして儲かる算段をつけられる力も必須だとか。まるでスーパーマンですね。

凄すぎて尻込みしそうですが、『世界はほしいモノにあふれてる』(以下『せかほし』)に出たトップバイヤーたちを見ていると、スーパーマンというよりもリスペクトマンの方がふさわしいです(もちろん出演したディレクターや職人もリスペクトマン!)。

生産者を尊敬し、消費者を重んじる。取り扱う商品もシゴトのやり方も異なるのに、バイイングの原動力は共通しているのでした。良いモノの価値を落としたくない生産者と、安くて良いモノを手にしたい消費者という、対極のベクトルからどう成果をあげていくのか。

生産者が泣く泣く折れたり消費者が泣き寝入りしたり、そうした悲劇を生まないトップバイヤーの存在は、見ているだけで幸せな気分にさせてくれます。

旅好きにはたまらない珠玉の画

『せかほし』のもうひとつの見所が高画質の映像と、思わずため息が出たり息を飲むほどの美しいカメラワーク。

今話題の人気スポット大集合!といった量産型の撮り方ではなく、ひとつひとつ丁寧に、まるで世界遺産を画面に焼き付けるような奥行きと深みのあるシーンが中心です。旅番組好きの筆者はもう何度も録画を見返しています。

「そんな贅沢なカット、必要なの?」と思われる方もいるでしょうが、必要どころか必須といえます。ほしくなるモノを生み出してくれたルーツや背景も、やはり素晴らしいのだ!そういう想いも伝えるためにです。

育んだ畑や環境、継承し続けている文化や伝統、顔や人柄が見える生産者たち、そして地元でモノが愛されている様子など。制作サイドも、ほしくなるモノをリスペクトして撮っていることが映し出されています。さらにワイプやスタジオ収録シーンで見られる、MC二人のリアクションも目が離せません。

イケメンという今風ワードより「美青年」と正統な呼び方がしっくりくる三浦春馬さんですが、「試食」の一言に瞳をキラッキラに輝かせます。そして、モノを物語る映像すべてに「はあ〜」「いいなあ」「すごいっ」とピュアな反応。三浦さんの微笑ましい一面に、女性たちは癒やされることでしょう。

そしてアンニュイな大人のムード満点のJUJUさんは、好きなモノ・コトが番組の方向性と近いようで、「持ってます」「好き」「ほしい」と食いつくキャラは見ものです。表情に大きく出さずとも、仕草や口調から感情の振れ具合がわかり、親しみのわく隣のお姉さん的な存在感が印象的です。

テレビの向こうと、こちら側とが隔たりを超えて、すてきなモノの旅へと一緒に出かけているような楽しいひと時を過ごせます。

初回放映はこんな感じ

第1回目放送(4月12日)のサブタイトルは『チョコっとご褒美スイーツ ドイツ&ポルトガル』。主人公は、老舗スーパー『成城石井』お菓子バイヤーの濱田さんです。

https://aerith.xyz/?p=4819

ドイツケルンで、年に一度開催される『ケルン国際菓子専門見本市』を目指して到着した濱田さん。東京ドーム約3個分、世界73ヶ国1,600社以上が集う会場に並ぶお菓子は、なんと1万点以上だとか。日本未上陸スイーツの、トレジャーハントの始まりです。

与えられた日数内にお望みのモノと出会わなければならず、1ブースずつじっくり立ち止まることができません。歩くスピードでサクサク選択。試食も、表情がほころぶどころか真剣そのもの。

「美味しくても高い」はスーパーで通用しないと濱田さんは言い、絶対譲れないこだわりが「味、原料、作り手、最終的に価格」の4つ。同行している通訳兼の女性スタッフがあるパッケージを見て「かわいい〜!」と反応したところ、「かわいいけどさ、何だか分からないんだよ」と常に冷静で、仕事を忘れそうな会場の甘い雰囲気に一切惑わされません。

なにせお菓子は、世界の一点モノや限定品の買い付けと違い、何度でも買ってもらえることが重要。それに見合うとなれば「奇跡に近い探しもの」だと濱田さんは語ります。1万点なら1つや2つくらい見つかるでは?と楽観的に思ってしまった筆者……大変失礼いたしました。

買い付けには終始強気の濱田さんですが、スタジオでMC二人とのフリートークはにこやか。手のひら返しされた商談や、良いモノに出会えた!と喜んだら過去断られたメーカーだったとか、業界裏話もフランクに語ってくれました。

またバイヤーというシゴトは、理想の商品を探すだけでなく、イメージ通りに自ら作り上げる「新商品開発」にも携わることもあるんですね。

濱田さんの同行取材で、あまり身近でない国や街の名前がたくさん出てきました。『せかほし』では、コメントやテロップでさらりと流して終わらせず、きちんと、どんな風景の場所でどんな人たちが作っていて、製造工程をシズル感たっぷりに映像で伝えてくれます。

そのおかげで商品イメージが一気にふくらみ、食べたことも触れたこともないモノなのに、心が踊りまくります。

よって番組がエンディングを迎える頃には、なんだか「ほしい」モードに入ってしまっているのでした。素敵だな、いいな、と思わせる番組はたくさんありますが、「ほしい!」と視聴者の気持ちを一歩前に押し出してしまう番組は限られます。

1回見たらもう、来週の『せかほし』を見ずには一週間が終われない、そんなオマケがついてきます。

https://www.seijoishii.com

2回目以降のジャンルはコレ

【2回目放送 女性が心躍らせる服 ニューヨーク】

主人公は、BEAMS BOYのディレクター兼バイヤーの須藤さん。半年ごとのニューヨークでの買い付けに同行。一点物やハンドメイドを追う先に、感動的な人間関係も待っていました。

https://www.beams.co.jp/beamsboy/

【3回目放送 極上!オーガニックコスメ パリ&リトアニア】

主人公は、Biople by CosmeKitchenのディレクター佐藤さん。衣食住にかけてオーガニック先進国のパリ、そして日本ではまだ見ぬ琥珀コスメの開発にリトアニアへ飛びます。

biople by cosmekitchen

【4回目放送 北欧ヴィンテージ家具 スウェーデン】

主人公は、IDEEのインテリアバイヤー大島さん。日本の展示会用に250点を求めて、躍動感あふれる買い付け、予算担当スタッフとの阿吽の呼吸など、裏舞台を覗けます。

https://www.idee.co.jp

【5回目放送 心ときめくキッチングッズ ドイツ&イタリア】

主人公は、212 KICHEN STOREのバイヤー木村さん。貿易の街フランクフルトで機能的な時短グッズ、スローフードな美食の街ミラノで長く愛されるキッチングッズと出会います。

http://www.212kitchenstore.com

【6回目放送 一番新しいハワイ スイーツ&ファッション】

主人公は、阪急百貨店うめだ本店のバイヤー澤田さん。大人気のハワイフェア担当に大抜擢。雑誌やテレビ特集を組まれても日本未上陸のモノや、次のブームを求めて奔走します。

http://www4.nhk.or.jp/sekahoshi/x/2018-05-24/21/17619/1942007/

【7回目放送 そこにしかない郷土菓子 イギリス】

主人公は、郷土菓子研究社菓子職人の林さん。何百年と愛され、受け継がれている、ケーキやプディングなどの店を自転車で食べ歩き。「燃えるように甘い」をはじめ名語録もお聞き逃しなく。

https://www.kyodogashi-kenkyusha.com

【8回目放送 カラフル!名もなき幻のバラ ロンドン&ケニア】

主人公は、世界の花屋のチーフバイヤー小林さん。花と世界を旅するコンセプトのもと、ロンドンでトレンド最先端をキャッチし、まだ見ぬ新種を求めてケニアへ渡ります。

http://sekainohanaya.com

【9回目放送 極上のイタリアグルメを巡る旅】

主人公は、DEAN&DELUCAの商品部門チーフバイヤー宮嶋さん。そこにしかないモノを求め、どうプロデュースするか同行シェフと現地で試作を繰り返す、満腹覚悟の回。

http://www.deandeluca.co.jp/contents/detail.php?product_id=3387

【10回目放送 マルタですてきを探す旅 アクセサリー&レース】

主人公は、CREA Travellerの編集長倉林さん。モノが誕生したストーリーを掘り起こし「旅は謎解き」と語る。型にはまらない旅の提案に地中海へ渡り、伝統工芸と出会います。

http://www4.nhk.or.jp/sekahoshi/x/2018-07-05/21/9690/1942011/

最後に

いかがでしたか?フロントマンの位置ではない、裏方と呼ばれるポジションですが、実際はこんなにも発見と刺激と感動にあふれているシゴトなのでした。こうした方々がいるおかげで、わたしたちの日常が彩り豊かで、恵まれているのだと感謝の気持ちが自然とわいてきますね。

学生のみなさん、シゴト選びはぜひ会社名や肩書きだけでなく「やりたいこと」「やってみたいこと」という大きな目標をみつめることも忘れないでくださいね。「今の自分ができること」だけで選んでいくと逆に未来を狭めかねません。

「できないこと」があっても日々「できる」に転じていけばいいと筆者などは思います。この記事が、就活イメトレの一助になりますように!

この記事を書いた人

Sara
Sara
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