CMなどでもよく耳にする歯周病。どんな病気か本当に知っていますか?

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いまテレビCMやドラックストアなど、さまざまなところで「歯周病」という言葉を聴きます。歯周病予防の歯ブラシや、歯磨き粉洗口剤など、歯周病を防ごうとする考えが強いことが伺えます。確かに「歯周病」という言葉は、体に害がありそうですし、なりたくはないですよね。ですが、そもそも「歯周病」とは一体どんな病気なのか、しっかり把握している人は少ないと思います。私は、6年間歯科衛生士として歯科医院で大勢の患者さんにかかわってきましたが、ほぼ10割の人が分かっていませんでした。実は、「歯周病」は一度なると治らないと言われるほど、とても怖い病気なのです。

歯周病ってなに?

お口の中の細菌が原因で歯肉に炎症が起こり、その後、歯を支えている骨が溶け、最終的には歯を失ってしまう病気です。現在、日本人の8割が歯周病を発症しているといわれています。

歯周病は、重度にならないと痛みなどの症状が出ないため、発症しても無自覚の人がほとんどです。そのため、知らないうちに進行していて、気づいたら取り返しのつかない状態になってしまうことも少なくありません。

つまり歯を抜かなくてはならなくなります。

歯肉の炎症。歯周病の原因ってなに

歯周病の原因の大部分は、磨き残しにあります。磨き残しによって歯茎が腫れたことはありませんか。歯ブラシをすると出血があったこともあるかもしれません。それは歯周病になる手前の「歯肉炎」という状態です。

歯肉炎は、文字どおり歯肉の炎症で、はみがきで治せる病気です。しかし、歯を支えている歯槽骨という歯の周りの骨が、炎症から遠ざかるという性質のため、歯肉炎を放置すると炎症から逃げるように歯槽骨がだんだん減少していき、歯は支えがなくなりぐらぐら揺れだします。

これが歯周病です。

そのため、根本的な原因は磨き残しにあります。磨き残しを減らすことが、歯周病予防のカギとなるのです。

はみがきのコツ

時代の流れによって、はみがきの仕方も少しずつ変わってきていますが、一番は歯と歯肉の境目の部分を磨くことです。「歯頚部」と呼ばれるその部分は、とても重要です。

たとえば、極端にいうと磨き残しが歯のかみ合わせの部分にたくさんあっても、歯頚部さえ綺麗に磨けていれば歯周病にはなりません。

さきほどお伝えしたように、歯周病になるには歯肉の炎症がかかわってくるからです。炎症さえ起きなければ、歯周病は防げます。

なので、歯頚部を丁寧に磨くことがとても重要です。しかし、ごしごし強く磨きすぎると、歯の表面がすりへり「知覚過敏」という症状が起きることがあります。磨くときは歯ブラシをやさしく、細かく動かすようにしましょう。

はみがきの仕方は歯科医院へ行くと、歯科衛生士さんが丁寧に教えてくれます。ご自分の磨き方に自身がある方でも必ず参考になるので、ぜひ一度行ってみるといいと思います。

そして、歯頚部以外の部分も磨かないと「虫歯」になってしまうので、全体くまなく磨けるのが理想です。デンタルフロスや歯間ブラシも効果的です。

はみがきを「いつ」するかも重要になってきます。皆さんははみがきを一日の中で、いつやっていますか。一日3回食後にするのが良いといわれていますが、一番歯周病予防になるはみがきは、「夜」です。

夜、寝ている間は、お口を動かさなくなるので唾液の分泌が少なくなります。唾液はお口の中を綺麗にする働きがあるので、少なくなると細菌が繁殖しやすくなります。結果、寝ている間に歯周病細菌が繁殖し、一気に歯周病が進行してしまいます。

なので、夜にしっかりはみがきをして、細菌をできるだけ少なくしておくことが大切です。

ある患者さんで、はみがきを毎日しているが歯周病が重度まで進行してしまった方がいました。お聞きすると、一日一回起床時のみ、はみがきをしていたそうです。起床時は、お口の中がねばつくと感じる方がいらっしゃると思います。

そのため朝起きてすぐはみがきをするのだと思いますが、そのお口のねばつきは、寝ている間に繁殖した細菌の影響です。朝ねばつきが気になる方は、夜のはみがきが不十分ということです。

夜は疲れていたり、眠くなったりという理由ではみがきがおろそかになる人もいるかもしれませんが、夜こそ落ち着いてはみがきをしましょう。

歯周病の改善

歯周病は一度なると治らない病気だと、さきほど述べましたが、では歯周病になってしまったらどうすればいいのでしょうか。歯周病は、歯の周りにある歯槽骨の減少がかかわってきますが、この歯槽骨は一度減少するとなかなかもとには戻りません。

そのため、一度なると治らない病気と言われています。

一度、歯周病になってしまったら、それ以上「進行を防ぐ」ことが一番のポイントになります。半年に一回は歯科医院に通院し、汚れをとってもらい、はみがきの仕方を再指導してもらうだけでも、歯の寿命は大きく変わってきます。

大切な歯のメンテナンス。80歳まで20本を目指そう!

「なくなってから歯の大切さに気づいた」と、よく初めて入れ歯をつくられた患者さんがおっしゃるのですが、一本でも歯がなくなるということは、お口の中にとっては大きな変化なのです。物が食べづらくなったり、発音がしづらくなったり、さまざまなことに影響してきます。

入れ歯などいろいろな方法で歯のないところを補うことはできますが、やはり自分の歯のようには使えません。

いま8020運動というものもあります。80歳になるときに20本の歯を残せるようにしようというものです。歯は、体全体の健康にも深くかかわっていることが分かっています。一本でもなくさないように、頑張っていきましょう。

最後に

綿棒やデンタルフロスをつかった正しい歯磨きの方法について、正しい知識をお持ちですか?続けて次の記事をお読みください!

大人も子供も実践して!歯ブラシ、綿棒やデンタルフロスを使った正しい歯の磨き方とは

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