学校のPTA役員。やってみたら「イベント会社」のノリだった!PTAの組織と活動内容とは

早いもので2学期も後半戦真っ直中!この時期になると、お子さんを学校へ通わせている保護者の周辺がザワザワしてきます。学校から封筒を持ち帰り、開けてみれば突きつけられるような「立候補」「推薦」の文字。来年度のPTA役員決めに向けて、選考委員さんが目を光らせ、一本釣りあるいは一網打尽で、ふさわしいと思われる人材確保に躍起な時期の到来です。

PTAの役員。やってみたらイベント会社の企画運営だった!

働く保護者からは「忙しいから無理」との声が真っ先に上がりますが、お子さんの学校で「PTA活動」がどう関わっているかをご存じですか?意外に世間のイメージだけで「大変そう」の先入観を持たれているかもしれません。

学校の「雑用」を押しつけられている……と思いつつやってみたら「イベント会社の企画運営?」と錯覚を起こす面白味があったりします。

そして働いている保護者であればスキルを活かせる分野があり、また社会復帰を考えている専業主婦には良いウォーミングアップにもなります。もちろん自治体や地域、学校の方針で違いはありますが、PTAが目指すベクトルは同じ。

ザックリとでも、この機会に活動内容を知ってみませんか?

そもそもPTAってどんな組織?

PTAは、Parent(子どもの保護者)とTeacher(教職員)からなるAssociation(団体)の頭文字からとった名称ですが、「保護者と教職員の会」「親と教師の会」と名付けている学校もあります。

また東日本大震災以降、地域との連携も視野に入れて、Community(地域社会)も加えたPTACという体制へと広げているケースもあります。

よく聞かれるのが「PTAは何のためにあるの?」という点。もとは明治時代に近代学校制度が導入された際、学校運営の予算不足を地域で補うことが目的でしたが、戦後を境に理念を練り直して現在の「教育を本旨」としたサポートが中心になったといわれています。

例えば、学年単位で行われる親子教室、スポーツやゲーム大会、学校全体で展開するフェスティバル系などはPTAが主催しているもの。つまり子ども達が「楽しみ」「面白そう」「お母さん来てくれる?」とワクワクさせる企画の多くは、授業でも行事でもないのです。

「そうなんだ」「学校でやるから全部行事だと思ってた」と初めて役員をやられると、びっくりするほどPTAの活動は子ども達の学校生活に組み込まれています。

PTAは任意だから入らなくてよい?

昨年、ママドルがワーキングマザー(ワーママ)の悩みを代弁すべく「もともと任意なのに、全員参加のような雰囲気作りがなされている」の発言が話題になりました。

ただこれは「PTAいらない」という短絡的なものでなく、共働きが多い現代の家庭環境に、運営方法が合っていないという指摘が背景にありました。

時に「PTAに入らないと子どもが参加できない行事がある」という声を保護者から聞かれますが、本来そうした権限はありません。学校に通う子ども全員が等しく教育を受けられるよう「学校教育法」が守っている以上、PTAも法律や倫理に従う立場です。

ただし保護者は学校教育法ではなく「PTA規約」に準ずるため、「保護者は自動的に会員となる」「児童一人につき1回の役員活動を行う」と規約にあればそれがルールです。

そうした内容は各PTAに委ねられているので「隣の学校にはないのにウチはある」といった違いは当然生まれます。

「規約なんて知らなかった」の声もありますが、春先に行われるPTA総会資料に多くは記載されています。そして会員自身が改善を望めば、役員であるなし関係なく、誰でも総会にかけて賛同を得て変えられます。

実際、ワーママが多いため「会議は日中ではなく週末の夜」に変更したり、一人っ子ときょうだいのいる家庭との負担格差を減らすよう、2人目3人目と段階的に楽な役員に就ける規約にしたり、柔軟に試行錯誤しているPTAはたくさんあります。

PTAは具体的にどんな活動があるの?

PTA活動は学校や地域でカラーが異なりますが、もっとも実感するのは会長・副会長・会計・総務らで構成される「本部」の、年度ごとのノリに左右される点です。テンプレート通りにいくか、少しでも楽しく工夫するか、によって作業量も達成感も違ってきます。

基本的に年間活動内容は前年度より引き継ぎです。大きく分けると「PTA総会」「全体会議」のように運営そのものに関する活動、「学校から依頼」を受けている奉仕活動、「子ども達の教育と安全」に関わる活動、を柱とするPTAが多いようです。

細かな内容は毎年検討されますが、マイナーチェンジに留める傾向にあります。

その一方、少子化により資金不足や人手不足をカバーしようと、PTA役員がアイデアを出して積極的に活動しているケースもあります。

「やってみたいことをやる」というモチベーションなので、PTAにありがちな「やらされている感」がなく、むしろ「イベント会社」のように楽しく活動されています。

そしてパソコンやSNSなどの通信インフラをPTA活動に取り入れ、ワーママと専業主婦それぞれのスキルを活かした作業分担がどんどん広がっています。

親子で楽しめるユニークな企画とは?

PTAの親子活動は、楽しいだけでなく「学び」要素が必須です。ドッジボールや大縄飛びといったゲームや運動を取り入れる際も、子どもVS大人や独自ルールなどで子ども達の自主性や協調性を育みます。

なかでも人気なのが「作り系」の企画。たとえばクックパッドを参考に、電子レンジやホットプレートで作る「火を使わないスイーツ」、道明寺桜餅や月見だんごといった「季節の伝統和菓子」などは保護者も役立つと好評だそう。

また外国人児童が多い学校では「世界のソウルフード」を五感で味わう会を催し、食を通じて世界へ関心を向ける機会を作りました。しかし食物アレルギーを持つ子どももいるので、海苔作りや稲刈り体験で留める学校もあります。

そして地元に古くから伝わる伝統芸がある場合(染め物や民芸品のような文化財)は、保存会と連携して職人芸を実際に見せてもらったり、一緒に作ることで学習。同時に、その技術が生まれた歴史を調べるとさらに有意義です。

また近頃は趣味が高じてプロ並みの技をもつ保護者もいます。その方を1日講師として招き「デジカメの上手な撮り方」「スクラップブックを作ろう」「パソコンで映像編集を体験」「創作ダンス」「作詞作曲に挑戦」というような、「カルチャー系」の企画を採用しているPTAもあります。

最後に

親子活動の準備と進行は、学年委員あるいは学級員と呼ばれる、PTA本部と保護者とのパイプ役役員が担います。先の例は、手作り感ある企画を中心にまとめましたが、行政を巻き込む手段もあります。

警察の協力を仰いで不審者やネット犯罪から身を守る講習、消防署の協力で起震車体験やAEDを使った救命講習、税理士による子どもでも分かる税の話なども、無料で開催することができます。

こちらの機関は担当者がセミナー慣れしている場合が多いので、初役員には頼もしい存在です。覚えておくと良いしょう。

また、次の記事でもPTAのメリットとデメリットをご紹介しております。続けてお読みください!

毎年の悩み・・・小学校PTA役員て必要?メリットは?デメリットは?

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