「夏の疲れは秋のうちにしっかりケア!岩盤浴でじっくり癒して冬に備えよう!」

例年にないほどの猛烈な長雨や酷暑、台風など、次々入り乱れての来襲にともなって、気温や湿度は上がりっぱなし、気圧は乱高下と、体調を崩す要素が目白押しだった今夏。普段から体調管理を心掛けている人や体力に自信のある人でも、今年の夏はさすがにキツかったという人は多いかもしれません。

私の周りでも、夏前に比べて少し息が上がったような、休んでも疲れが取れずになんだかしんどいという声をよく聞きます。

『夏中避暑地で涼しく過ごす!』のが一番かも知れませんが、なかなかそうもいきませんよね。基本的には『自宅でいろいろ工夫しながら、ひたすら我慢して乗り切る!』のが定番の夏の過ごし方と言ってしまっていいと思います。

しかし、乗り切る時に無理をした分の疲労が回復しないまま、身体の機能が低下する冬に突入してしまうと、不調からなかなか抜け出せなくなってしまうので要注意です。とはいえ、夏の間は、一旦崩した体調も回復し難いもの。

重症度や深刻度によっては、回復の手立てというよりは、それ以上ひどくならない方法を考える方が先決ということもありますよね。

そういう意味では、寒暖差はあるものの、夏に較べれば格段に過ごしやすくなる秋は、夏の疲れを癒し、冬の厳しい寒さに備えて、身体メンテナンスする絶好の機会と言えるかもしれません。そこで私がお勧めするのは、岩盤浴。今回は、その魅力についてご紹介します。

岩盤浴とは?

岩盤浴とは、今から15年くらい前に全国的に流行ったサウナ形式のお風呂の一種で、温めた岩石などの上で横になって利用するスタイルや、一般的なサウナよりも設定温度が低いのが特徴です。

数年間のブームの後、徐々にその数が減り、最盛期に比べて規模はかなり小さくなってはいるものの、今でもスーパー銭湯などの大型施設で、呼び物の一つとして取り入れられているほど、根強い人気があります。

岩盤浴とサウナの違い

サウナ

日本で一般的なサウナとは、フィンランド式の蒸し風呂のことを言います。温度は高めで、施設によっては70℃だったり100℃だったりと、それぞれ特色があるようですが、大体90℃前後に設定されているところが多いようです。

高温で一気に温めるため、身体の芯までは温まりにくい反面、皮膚に存在する汗腺の働きが活発になると言われています。汗腺からは、余分な水分やミネラルなどが含まれた汗が出るため、サウナで大量の汗をかくことは老廃物の排出や、むくみの解消につながるとか。

また、水風呂と交互に入ることで、皮膚が鍛えられる効果が期待できるほか、血流が良くなって乳酸などの疲労物質が排出されるので、スポーツ後などの疲労回復にもよいと言われています。

ただ、高温または急な温度変化による、心臓や血管など身体への負担は大きく、脳卒中や心臓発作など、突発的な事故も起きやすいので、その点は特に注意が必要です。
未体験の人にとっては、ちょっとハードルが高いと言えるかもしれません。

岩盤浴

それに対して岩盤浴は、一般的なサウナに比べて、低めの温度設定になっています。大体45℃から60℃くらいで、施設によっては温度や湿度の違う浴室が複数設置されていることもあります。温めた天然石や岩石でできたプレートや玉砂利などの上に横になることで、身体の芯まで穏やかに温められていきます。

この時に出る汗は、汗腺ではなく皮脂腺からのもので、農薬化学物質といった毒素が含まれているのだとか。つまり、岩盤浴による発汗にはデトックス効果があるということになります。

比較的身体に負担がかかりにくいので、リラックス効果も期待できるそうです。もちろん、サウナより安心とは言え、完全に体調を崩している時にはNGですし、心臓病や高血圧など、持病がある人は注意が必要ですが、初めての人も挑戦しやすいと言えると思います。

岩盤浴の種類

ひとくちに岩盤浴と言っても、前述の通り、床のように1枚のプレート状になった石のものもあれば、玉砂利を敷き詰めたもの、檜材のベッドのようなものなど、タイプは様々です。

いずれにしても、使われている石は、ゲルマニウム文絞石トルマリンヒマラヤ岩塩など、熱を加えることで身体によい成分が放出されると言われているものであることが多く、謳われている効能も様々なので、訪れる予定の温泉施設のサイトなどで事前にチェックしておくと、より楽しめるでしょう。

寝そべるのが基本ですが、ひな壇のように段々に据え付けられた台に座るものもあります。暑い空気が上に行くことを踏まえて、好みで座る場所を選べるようになっているのだとか。

岩盤浴の利用の仕方

私の知る限りでは、岩盤浴だけの入浴が可能な施設はないようです。スーパー銭湯などで、まず銭湯としての入浴料、あるいは大型の施設なら入館料などを支払い、オプションとして岩盤浴の利用料が別途必要となります。施設によっては時間制限や入浴回数に制限がある場合もあるので、事前に確認しておくと良いでしょう。

月毎や週毎、あるいは日替わりのキャンペーンや利用時間帯によっては、同じ『お風呂+岩盤浴』のプランでも\500以上の差が出ることもあるので、気になる人はチェックしてみてください。ヘビーユーザー候補の人は、回数券の利用も検討しておくと良いかもしれません。

岩盤浴の入浴の仕方

施設によって多少ルールは異なるかもしれませんが、基本的には、岩盤浴を利用する前にまず、シャワーやお風呂などでメイクや身体の汚れを落としておきます。床に敷くためのバスタオルを受け取り、指定された浴衣を着て、水分補給をしたら、いざ岩盤浴室へ!

入り口付近に、室内の温度やその部屋で使われている石の種類とその効能、入り方のコツが書かれていることが多いので、目を通しておくと良いでしょう。注意事項などが書かれていれば、きちんと読んでおいてください。

ドアに近い位置は、人の出入りの度に外気が入ってくるので、気になる人には部屋の奥がおすすめ。体調の変化が不安な人には、いつでも出られるように出入り口に近いところをおすすめします。

大抵は各部屋に一つ時計が設置されているので、見やすい位置を選ぶのも一つの手です。
場所を決めたら、バスタオルを敷き、横になります。入浴時間の目安としては、

  • うつ伏せ10分
  • 仰向け10分

そして浴室を出て、水分補給をしながら

  • 休憩5分

これを2~3回繰り返すのが一般的ですが、ご自身の体調と相談しながら、調整すると良いでしょう。普段の生活で冷えている自覚がない人でも、胃腸など、じわじわと温まっていくのを感じられるのではないかと思います。身体を内側からじっくりメンテナンスするイメージで、ゆったりとリラックスするのがポイントです。

「我慢をすれば報われる!」というものでもないので、くれぐれも無理をしないように。休憩を長めにとる必要があるなと思えば、10分でも20分でも、それ以上でも構いません。湯冷めをしないよう気を付けながら、身体を休めます。

施設によっては、涼み処や仮眠室、ゲームコーナーや漫画が読み放題のコーナーが併設されているところもあるので合間に利用するのも良いですね。ただ、軽いおやつを除いて、食後1時間は入浴を避けた方が良いとされているので、合間の食事はほどほどにしておいた方が良いでしょう。

水分補給は必須ですが、入浴前や入浴中の飲酒は厳禁!ミネラルウオーターやスポーツドリンクが理想です。アルコールは後のお楽しみにとっておいて下さいね。

初めてさんにおススメのタイプ

個人的には、玉砂利タイプよりも、プレートタイプの方が、初めての人にはお勧めしやすい気がします。玉砂利の場合、慣れるまでは、体勢を変えるたびに骨や関節にゴツゴツとあたって、なかなかリラックスできないことも多いからです。

例えば、うつ伏せになった時、肋骨に当たる辺りに大きめの石がゴロゴロとしていると、なんともおさまりが悪くて、ノンビリゆったりなんてとてもじゃないけど無理!…かと言って、妥協せずに石の位置をあちこちにずらして、やっとベストな態勢を整えられても、目安時間はあっという間です。

その点、プレートタイプの場合は、謂わば床にタオルを敷いて寝るだけなので簡単。骨格や体形など体質にもよるかもしれませんが、普通に横になっているのではなかなか温まらないという人は、出来るだけ身体をプレートに密着させるようにしてみてください。

ただし無理をし過ぎて火傷をしないように気を付けてくださいね。

とはいえ、玉砂利タイプは、慣れて体勢の変え方など色々コツのようなものが判ってくると、砂利が身体の様々なツボに当たる痛気持ちいい感覚や、プレートタイプよりも体が包み込まれている安心感のようなものを純粋に楽しめるようになるので、プレートタイプに慣れて来たら、こちらもぜひ挑戦してみてほしいところです。

最後に

いかがでしたか。秋に限らず岩盤浴は年中利用できますし、冬でも春でも効果がないわけではありません。でも厳しい暑さに振り回され、疲れ切った身体は、少しでも早めにケアすることで、復調も容易になります。

また、定期的に続けることで、乱れた自律神経も徐々に整えられてくるといいます。次のお休みの日、もしゆっくりできそうなら、のんびりと岩盤浴を試してみてはいかがでしょうか。

スポンサーリンク
336×280
336×280

最新記事の更新はこちら