結核は昔の病気ではない!本当に知っていますか?結核のことについて

結核は昔の病気だと思っていませんか?実は近年また患者数が増えてきています。全国で2万人もの方が結核に罹っているんです。結核菌はあらゆる臓器に感染しますが、一番多いのが肺結核です。今回は肺結核についてご紹介いたします。

肺結核とは

肺結核は活動性肺結核の患者が咳をした時に空気感染します。空気感染した結核菌は通常、肺胞で殺菌されます。ところが強い結核菌は殺菌されずに肺胞で感染病巣を作ります。そこからリンパ液に乗って肺門リンパに移るとそこでも、病巣をつくります。結核菌が強いとそのまま発病します。

しかし、生体の細胞性免疫機能が結核菌を封じ込めると発病はしませんが、結核菌の一部は死滅せずに休止菌となります。休止菌は生体の免疫機能が落ちる、高齢になる、生活習慣病の発症で弱ると結核菌が増殖して発病します。

ただし、結核菌は他の感染症と違い、感染した人すべてが発症するわけではなく、感染した人の10~20%が発症します。

症状は

  • 疲労感
  • 咳に伴う胸の痛み
  • 食欲不振
  • 寝汗

などで、風邪だと思って放置しておくと血痰、息切れ、体重減少が現われてきます。

肺結核の治療法

日本ではWHOが推奨している強化治療法を行っています。

  • ピラジナミド(PZA)
  • イソニアジド(INH)
  • リファンピシン(RFP)およびストレプトマイシン(SM)またはエタンブトール(EB)

の4種類を2カ月投与します。その後4カ月はイソニアジドとリファンピシンを投与し、必要があればエタンブトールを加えます。

ただし、ピラジナミドで肝炎の副作用が出たり元から肝機能障害がある人、ピラジナミドが効かない場合はイソニアジドとリファンピシンを投与し、必要があればエタンブトールまたはトレプトマイシンで6カ月治療し、その後3カ月はイソニアジドとリファンピシンで治療をします。

糖尿病があったり粟粒結核、じん肺に合併した場合は、さらに3~6カ月治療を行います。

感染者の近くにいた人へ行う予防治療

身近に患者がいた場合や学校、職場、医療機関で集団感染が発生した場合はツベルクリンン反応、胸部X線検査、血液検査、症状などを総合的に判断して、結核感染の可能性が高ければイソニアジドを6カ月服用します。

都道府県別:新登録結核患者罹患率(人国10万人あたり)

2014年の調査結果になりますが、人口10万人あたりの罹患率(りかんりつ)について都道府県ランキングを確認してみました。

結核患者が新たに発生していない都道府県ベスト5

  1. 長野県:8.1
  2. 宮城県:9.0
  3. 山梨県:9.2
  4. 新潟県:9.3
  5. 秋田県:9.5

地方都市の方が発生しない傾向があるようですね。

結核患者が新たに発生している都道府県ワースト5

  1. 大阪府:24.3
  2. 長崎県:22.1
  3. 和歌山県:19.6
  4. 京都府:19.1
  5. 東京都:18.9

関西圏の都市と東京で新規に発生している傾向があるようです。大都市の方が人が集まる回数が多く、感染していくリスクが高いからでしょうか。

おわりに

肺結核の治療には長い時間がかかることがわかりましたね。生活習慣病を発症したり、免疫力が弱ると発症しやすいようなので、日頃から疲れをためないように3食食べて運動して体力をつけておきましょう。

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