草木染めはお家で簡単にできる!野菜を使った野菜染めを楽しんでみよう!

前回、コーヒー染めの方法をご紹介しましたが、今回はその応用編ということで、野菜を使った野菜染めの方法や、簡単な模様染めの方法をご紹介します。基本のプロセスや必要な道具は、ほぼ前回のコーヒー染めと同じです。染めるものを用意したら、『精練』して、綿などの植物性のものを染める場合は『濃染処理』をしておきます。(絹や羊毛などの動物性のものには『濃染処理』の必要はありません。)

玉ねぎの皮を使って染めてみよう!

玉ねぎの皮を使った染色は、色の変化が比較的わかりやすいので、特にお勧めですよ。玉ねぎは、一番外側の茶色い皮の部分だけを使います。ハサミで細かく切って鍋に入れ、水を加えて煮込み、染液を作ります。

染めたい色の濃さは、皮や水の量、染液に浸す回数で調整できます。染液が薄く、浸す回数が少なければレモンイエローに、濃ければ柿のような山吹色~濃いオレンジ色に染まります。

売られている状態にもよると思いますが、少し大振りの玉ねぎで、大体6g分ぐらいの皮が取れると思います。染める素材の重量:染料=1:1~2くらいを目安に、必要な分量を用意してください。

染液の濃さは、煮詰めることでも濃くできますし、水を加えることで薄くすることもできますが、一度濃いオレンジにまで染まった素材は、洗ってもレモンイエローには戻らないので、その点は注意してくださいね。

お薦めの調整方法としては、最初はちょっと水の量を多めにしておいて、まず一回目の染色を行います。この段階で明らかに薄過ぎるなと思えば、染液に浸す回数を増やすか、染液自体を煮詰めて調整します。

また、作業中、いつの間にか煮詰まりすぎていた!ということもあるので、時々確認しましょう。

コーヒー染めと同じように、ミョウバンで作った媒染液と交互に浸していき、好みの色の濃さになったら、水で洗い、しっかり絞って陰干しして完成です。

ナスの皮を使って染めてみよう!

ナスの皮もお勧めです。ピーラーで皮を剥き、ハサミなどで細かく切って、鍋に入れ、水を加えて煮出したものを染液にします。

この時、途中で煮汁が減りすぎるようだったら、水を足すなどして、ナスの色素をしっかり煮出しておくことがポイントです。皮がクタクタになり、しっかり色を煮出せたら、皮は取り出してOKです。

もしまだ色が残っているようで気になるなら、取り出した皮を別鍋でもう一度煮出すなどして、最初のものに合わせてもいいでしょう。

また、ナスの皮で染める場合、染液とミョウバン媒染液に交互に浸すのではなく、皮の煮出し汁に最初からミョウバンも一緒に入れたものを染液にして、じっくりコトコトと染めていくのもお薦めです。

もちろん、別々にしても効果はあるのですが、私の経験では、染液にミョウバンを入れてしまった方が、よりきれいに染まることが多く、時間の節約にもなるので、ナス染めの場合は、専らその方法で行っています。

染液に投入するミョウバンの量は、私個人の感覚としては、わりとアバウトでも大丈夫。いったん火を止めて、スプーンで少しずつ足してみて、加減してみてください。そして何よりも、染液とミョウバンが反応した瞬間、鮮やかな青色に変化する様は圧巻ですよ。

残念ながら、その鮮やかな青色がそのまま写し取れるわけではなく、その後の水洗いや乾燥といった作業を経て、全工程を終えた頃には、少し違った色合いに落ち着いてしまうのですが、その過程も含め、なかなかドラマチックな変化が楽しめます。

とはいえ、ナスの皮で染色した場合、ミョウバンによる発色効果がうまく発揮されると、やや青みがかったグレーというか、いわゆる『深川鼠色』のような、淡く爽やかな渋い色に染まりあがるので、「残念!」と言わず、その粋な渋さを愛でるのも一興です。

反対に、ミョウバンの発色効果があまり発揮されていない場合、あるいは媒染作業そのものを省いた場合は、よりグレーに近くなるというか、『薄墨色』のような感じになりますが、これはこれで「お~!染まった~!」という気分は味わえますよ。

簡単だけど、ちょっと技アリな染め方

染め方を工夫すれば、複雑なデザインも楽しめます。

絞り染め

輪ゴムやタコ糸できつく縛った箇所は色がつかず、素の生地の色が残ります。
残り方は、縛り方によって形が色々変わるので、色んな縛り方を組み合わせることで、好きな模様に染め上げることができますよ。

グラデーション染め

染液の鍋の縁に菜箸を渡し、そこに布をひっかけて、端っこから順番に部分的に染めていくことで、グラデーションにすることができます。

例えば、まず、最も濃くしたい方の布端を1cmほどが染液に浸るようにひっかけ方を調整し、そのまま10~20分放置します。次は布端から2cmのところまでが染液に浸るようにし、そのまま10~20分放置。

その次は布端から3cmのところまでを染液に浸し、同じように放置します。そのようにして、徐々に染液に浸す面積を増やしていけば、グラデーションの出来上がりです。

紙を染めて、ちぎり絵など、工作の材料にしてみよう!

布だけでなく、紙を染めるのもお勧めです。素材にもよりますが、布よりも比較的染まりやすく、『濃染処理』も必要ないので、手軽に楽しめますよ。

例えば、市販の和紙を染めて、便せんやグリーティングカードを作るもよし、半紙を染めてちぎり絵の材料にするのも面白いですよね。

特に半紙は色を吸いやすく、乾きやすいので、成果がわかりやすいという点でもお薦めです。なにより安価なので、失敗を恐れずに色んなもので草木染めを試すのにもうってつけです。

染料によって染まりやすさに差はありますが、ものによってはコピー用紙でも、鮮やかに染めることができます。特に玉ねぎの皮を濃い目に煮詰めた染料でじっくり染めると、真っ白だった用紙が目にも鮮やかなオレンジ色になったりして、ちょっと感動的ですよ。

紙の場合、あえて色むらを作ることで、グッと雰囲気がよくなることもあるので、濡らす前に一度軽くクシャクシャっとさせたり、少し折り目をつけたりして、再び平らにならしてから染色作業に入るのもいいですよ。

ちぎり絵などの工作の素材に使う場合も、その色むらで繊細な表現が可能になることもあるので、興味のある人は、ぜひ試してみてください。

とはいえ、濡れた紙はどうしても破れやすいので、一旦水に濡らしたら、後はあくまで『そ~っと』扱うことが肝心です。あまり強火でグツグツ煮たり、お箸などでかき混ぜたりせずに、ごく弱火でそっと浸しておくような感じで染め、完全に乾くまでは優しく扱ってくださいね。

最後に

いかがでしたか。夏休みも終盤になり、そろそろ溜まった宿題に本腰を入れ始め、遊んでる場合じゃないと焦っているお子さんもいることでしょう。でもせっかくの夏休み、親子一緒の時間も楽しみたいですよね。

同じ素材を、染料や工程などの条件を変えて何度も挑戦したり、違う素材を試してみたり、作業工程をじっくり観察して細かく記録していけば、立派な自由研究課題にもなります。宿題自体はあくまでお子さんの仕事ですが、火を扱うところは大人のサポートが必要です。

夏休みのラストイベントとして、親子で一緒に、遊び感覚で取り組んでみてはいかがでしょうか。

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